概要
九卿の一つである
少府に属する官職で、尚書台の長官。主に朝廷の人事業務や文書管理、起草等を担当した。皇帝に上奏される文章はすべて尚書令を通過することになる為、時の権力者が防諜目的で自らの側近を任命することがある。
組織
尚書台の意思決定機関
尚書台には尚書令の下に以下の官職が設置された。尚書台としての具体的な案件は尚書僕射と尚書で話し合われて決定される。
- 尚書僕射:尚書令が不在の時に職務を代行する。また、各尚書を統括する役目を持つ。後漢末に左僕射と右僕射に分割された。
- 尚書:各部署(曹)毎に任命され、専門的に職務を遂行する。後漢末には全部で6つの尚書がいた。
- 三公曹尚書:地方の州郡に関する人事考課を担当する。
- 吏部曹尚書:人事及び祭祀関連の業務を担当する。
- 民曹尚書:建設関連業務を担当する。
- 客曹尚書:異民族等の諸外国問題を担当する。
- 二千石曹尚書:訴訟関連業務を担当する。
- 中都官曹尚書:災害や犯罪に関する業務を担当する。
各尚書のスタッフ
また、各尚書の下には以下のスタッフが就いた。
- 尚書郎:尚書毎に6名が任命され、具体的な文章起草を担当する。時代によっては尚書侍郎、侍郎とも呼ばれる。
- 令史:尚書毎に3名が任命され、記録や文章管理等、尚書の雑務を担当する。