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資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす
出版社/メーカー
日本経済新聞出版社
作者
竹森 俊平
定価
1,890円
Amazon価格
1,890円
発売日
メディア
Book
(2009-01-08 04:36:00 時点)
Amazonユーザーレビュー
爽快
本書は著者が日経新聞「経済教室」に寄稿した際に、出版されたことを知って大急ぎで購入した。時価会計制度に対する規制及び景気動向に連動させるスキームについては非常に共感を覚える。また結びにおいて、金融監督庁の金融に対する「規制」と「緩和」自体が問題なのではなく、その時の経済情勢にあわせて弾力的に変えていくということが重要であり、金融緩和により金融危機が起こったということは事の本質ではない、ということを極めて分かりやすく書かれている。数多くの名著がある著者だが、著者独特の文章も面白さの一つではないか。
この本にはサブプライム後の秩序を考えるヒントが多い
リスク管理と呼ばれていたものは、不確実性によって崩壊した。あくまでモデルに過ぎない経済学、モデル内のリスクは計算できても、現実の不確実性を内包して思考出来ている訳では無いのだ。特に過去のデーターが少ない新たな挑戦をする時には、はっきりと、そう言える。
過剰な成長を要求しないことが、現在の世界経済の歪を直すことになる、時価会計は極めて強くバブルの発生と崩壊の要因になった、時価会計は止めるべきだ、これらの主張に僕も強く賛同できる。
僕は守銭奴たちの暴走、それを煽る経済人たちに嫌気が差していた。けれど、今回の世界中の政府のすばやい対応に少し安心できた。これもラグー・ラジャン、ヒュン・ソン・シンという優れた研究の成果が存在していたからだろう。今回の問題は1930年の大恐慌よりはマシなものになるだろう。(まだ、終わってないし、まだ、正念場もあるかもね)
人類は思考を振り子のように揺らしてしまったり、ちょっと忘れっぽいところもあるが、少しづつは進歩してるんだと思う。
金融恐慌に対する各国中央銀行、政府の対応の見通しを教えてくれる貴重な1冊
本書は世にあまたいる経済学者、エコノミストの中でも、私が高く評価している著者が、これまでの世界の中央銀行、財政当局の動きを深く・鋭く分析し、金融危機やそれに伴う今後の見通しや危機を回避するために必要とされる政策までを示唆する貴重な一冊。
まず、今回の金融危機の発端となったサブプライム問題については渾身の解説がなされている。
本書の第2部で展開される、数年前の中央銀行幹部等による会議録の披露部分は非常に驚かされるとともに、とても重要な部分である。なぜなら、彼らは、その時、既にやがてサブプライム危機が起こるであろうことを共通の認識としているからである。
著者は、1929年に端を発した世界大恐慌そしてそれが日本に波及した昭和恐慌についても素晴らしい分析を行っており、現在の状況においても、サブプライムやCDSがどうなるかと言った、一種、皮相的な分析だけではなく、この問題が恐慌に結びつくのか、そして、それが資本主義の構造にどのような影響をもたらすのかといった、深い問題に対しても思いをめぐらせている。
今、世界同時恐慌の淵に立っている我々に、著者からこの時期に本書が出されたことの意義は
非常に大きいものである。現在の状況から今後の資本主義の行方まで考えるために一人でも、
多くの人に本書を読んでいただきたい。
なお、著者とアプローチ方法は異なるものの著者と資本主義に対する問題意識を共有していると思われるラビ・バトラ著「2010年資本主義大爆裂!近未来10の予測」、藤原直哉著「2009年世界大恐慌」、船井幸雄著「2009年資本主義大崩壊」も読んでいただければ、読者の理解はさらに深まることと思う。これらの本についてもレビューを書かせていただいたので、ご一読いただければ幸いである。
中央銀行は知っていた
同じ著者によるベストセラー「1997年ー世界を変えた金融危機」の続編で、サブプライム問題についての渾身の解説が続く。
冒頭のやや長めの前書きに、著者の意図は要約されているので、お読み(ないしお買い求め)になるのは、そこを読んでからでもいいだろう。非常に親切な作りだ。もっとも、それを読むとその後を読まないわけには、いかないだろうが(笑)。
本書の
白眉
は、第2部の数年前の中央銀行幹部等の参集した会議録の披露部分だ。そこで、彼らはやがてサブプライム危機が起こるであろうことを共通の認識としている、という驚くべく事実が明らかにされている。
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