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アジア三国志
アジア三国志
  • 出版社/メーカー  日本経済新聞出版社
  • 作者  ビル エモット
  • 定価  1,890円
  • Amazon価格  1,890円
  • 発売日 
  • メディア  Book
  • (2008-08-28 02:22:26 時点)

Amazonユーザーレビュー

インドに注目

これまで、アジア情勢といえば日本、中国、韓国などを中心に考えがちでしたが、
実は、インドの存在が非常に重いということを気づかせてくれる本です。

特に、日本にとっては、経済面でも軍事面でも政治的にもアジアにおける重要なパートナーとなり得るということを指摘され、この国に対する認識が変わりました。

この本の問題は、文章が非常に読みづらい所。
これでは、読者が途中で離れてしまうかもしれません。
内容が重要なだけにもったいない感じです。

2度、3度と読み解き、じっくりと理解を深めるとよいかもしれません。

爆笑君と激怒君のレビュー

(爆笑君)
一人の男が写真に写っていたとする。この男は背が高いのか、太っているのか、ハンサムなの
かよくわからない。でも三人で写っていたとするとどうだろう。誰が一番背が高いのか、
太っているのか、ハンサムなのかよくわかるだろう。この本は中国とインドと日本を同時に
「写す」ことによって、よく比較できるようになっている。そういう本だと思うよ。
(激怒君)
爆笑君の読みは浅いね。日本のODAの相手国はインドが一番になっただろ。それはなぜか。
インド経済の発展が見込まれるからだけではないよ。両国とも中国との間に領土問題を抱えて
いる。はっきり言ってしまえば「敵の敵は味方」というわけだ。中国を抜きにして、インドと
日本の関係を語ることはできない。「外交戦略には多元的思考が必要」という本だと思うよ。

われわれが進むべき方向性として大いに参考になる

 本書は「日はまた沈む」「日はまた昇る」と、日本経済について深い分析をしているビル・エモット氏によるアジアの展望を著わした本である。

 台頭する中国・インドと日本の三国それぞれの現在にいたる経済分析を行ったうえで、それぞれの国が抱える問題と、歴史的な問題や国境問題を踏まえ、これからのアジアのパワーオブバランスを大胆に予測している。 
 単純にいうならば、これら3国は、難しい力関係にあり、またさまざまな不安定要因を持っている。

 特に、第9章の9つの進言は、われわれが進むべき方向性として、おおいに参考になる。

 本書の最後に印象深い言葉がある。「ある意味で、アジアはすでにひとつになっている。」

日本研究家をありがたがる傾向があるのでは?

元エコノミスト編集長のビル・エモットの新刊。原題はRivals。彼の母国のイギリスの外交政策の基本は大陸国家の勢力を互いに争わせることにあるといえるが、このエモットの新刊も「アジア人どうしを抗争させることで、シーパワーであるイギリスや米国が漁夫の利を得る」ことを狙いに編まれた戦略文書だと観るべきだろう。アジアの事を欧米の論者が論じる場合、そこには意図的にコントローラーである欧米の戦略について触れていないことがあるが、本書もその一冊だろうか。まず、アジアで日本・インド・中国が相争う可能性がある未来を提示することは、その力学を外側から利用しようとする勢力があり、その未来はその勢力の願望にそっているという可能性があると予測する必要がある。書籍では時には論じられていない箇所にこそ重要な点がある。筆者は最後で、進言(提言と訳す方が適切だろう)を掲げているが、ここにはアメリカへの助言が含まれている。エモットは日本をよく知っているが、必ずしも日本の繁栄を願ってこの本を書いたわけではなく、アングロ・アメリカンの世界戦略の一環として日本を利用することを狙っていることを忘れては為らない。

ただ、問題は訳文が非常に紋切り型の訳語を当てはめており、非常に読みづらいということである。訳者の伏見氏は、別の訳書で国際理解促進図書・優秀賞を受賞したと奥付にあるのだが、何度か読み直さないと意味が分かりにくい箇所がかなりあった。例えば、1頁の「二〇〇一年九月一一日の同時多発テロから二年のあいだに、ブッシュ大統領は、中東と中央アジアの改革という、とてつもなく雄大な一大外交戦略を構築したと見られる」という部分は、かなり下手な訳である。これは意訳すると、「二〇〇一年の九月一一日に起きた同時多発テロの二年後には、ブッシュ大統領は、中東と中央アジア地域のの民主化推進というかなり大胆な外交戦略を打ち出し、遂行していた」ということだろう。少なくとも「見られる」(seemsか?)というのは不要だろう。他にも仕事を抱える売れっ子訳者だけに仕方ないのかも知れないが、訳出に雑な部分が多く見られ、これでは原書を読んだ方が良いのではないかと何度か思ったほどだ。

手を広げすぎて薄味に・・・

 日中印の三国の現状と将来について、経済から安全保障までを幅広く論じる。といって、純粋に三国だけで終わる話ではなく、韓国、北朝鮮、パキスタンや米国なども含めたボリュームある内容となっている。
 ただし、手を広げすぎた分、論点がきわめて不明瞭、かつ無意味に冗長なものとなっている。しかもどの一国分をとっても、専門家の書き下ろした新書一冊にすら及ばない中途半端さ。これならそれぞれ興味のある国に関する本を2,3冊読むほうがはるかに有意義だ。

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