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蒼天航路 (31) (モーニングKC (955))
蒼天航路 (31) (モーニングKC (955))
  • 出版社/メーカー  講談社
  • 作者  王欣太 李 学仁
  • 定価  540円
  • Amazon価格  540円
  • 発売日 
  • メディア  Book
  • (2008-11-20 08:25:29 時点)

Amazonユーザーレビュー

物語の収束

花と咲いた人生が刈り取られていく物語のクライマックスが始まっている。世に数多と溢れる、劉備らを主役にすえた三国志ならどこで終わるかの見当は付く。
だが、曹操の物語はどうだ?
どこで終わりとする?
人間曹操の死か?
王曹操の誕生か?
それとも生まれる前からすでにその萌芽を見せ始めている彼の統べる国の滅びか?

曹操は老い、彼とともに生きた顔なじみの武将、軍師たちにもそれぞれの最後の見せ場がやってくる(やってきた)
・・・王欣太がGONTAだったころに描いた二本の長編、「HEAVEN」にも「地獄の家」にも、その溢れるエネルギーに心地よく圧倒されたが、その最終回に本編以上の強い印象はない。

初の原作を得て始まったこの物語だが、物語序盤に原作者が亡くなって以後、この作品の物語を生み出しているのは王欣太だ。
破格の英雄の物語にふさわしい、破格の幕引きをして見せてくれ。
出来ない人にはしない要求をしてもいい才能だと信じている。
先払いで星五つ!

今巻では、退くことを知らず常に前へ前へと進み続けた人が逝った。

彼の武が曹操の目にとまり一軍の将となった時の光景が懐かしく、堂々と生ききったとはいえ、その死はひどく悲しい。合掌。

武、武、武

 王欣太と言う人はストーリー展開においても登場人物のセリフにおいても異彩を放っている希有の劇画家だが、それに加えて「絵」そのものの持つパワーを自在に操る力量の持ち主だと思う。この巻では合肥、濡須でのVSの合戦が大方を占めているので「武人」の活躍の場面が目白押しだ。自ずと王欣太の「絵」のパワーが炸裂する。

 張遼の武、甘寧の武、楽進の武、そして曹彰の武。数え上げたら切りがないほど、ド迫力のシーンが楽しめる巻だ。
 さらに司馬懿呂蒙などが本格的に活躍し初めて目が放せなくなって来たぞ。続きがさらに楽しみ。

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