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> 蘇我氏四代の冤罪を晴らす (学研新書)
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蘇我氏四代の冤罪を晴らす (学研新書)
出版社/メーカー
学習研究社
作者
遠山 美都男
定価
830円
Amazon価格
830円
発売日
メディア
Book
(2009-01-07 11:16:18 時点)
Amazonユーザーレビュー
いまいち
推定を元に論を進めていき、突然「だったのだ」と断定している。およそ論理的な文章とかけはなれている。タイトル自体は面白そうだったのだが、この論理性のない展開にはしらけてしまいます。
「日本書紀」に縛られているのは著者でしょう
古代史上、悪名の高い蘇我氏の名誉回復を試みた本。蘇我氏が別に悪者でない事は常識なのだが、何か新規な論があるかと思って手にしたが得るものはなかった。
「蘇我氏=悪玉」論は主に日本書紀に依っている。そもそも、日本書紀は持統天皇の意向を汲んだ不比等が編纂して、天智系の正統性の確立(と藤原氏自身)のために書いているのだから、天智の政敵であった蘇我氏を貶めているのは当然である。蘇我氏を討った、父鎌足を称える意味もあったと思う。この事実を知っている方にとって、「蘇我氏=悪玉」論は不比等の創作である事は自明であろう。著者は一般人が日本書紀に縛られていると言うが、縛られているのは著者の方に見える。物部氏との神仏闘争、崇峻暗殺、飛鳥寺の建立、山背大兄王の殺害事件等を日本書紀の記述内容を前提にして、蘇我氏に都合が良いように"解釈"しているが、そんな解釈は意味がない。どれが創作でどれが事実か分からないのだから。天智の前に強大な勢力を持った豪族が居たという事が分かるだけである。不比等でさえ、その強大さを書かずにはいられなかった程だから、蘇我氏が本当に大王の地位を狙っていたとしてもおかしくない。「蘇我氏=忠臣」論は著者の身贔屓であろう。
本書で唯一、私と意見が合うのは「天皇」号が初めて成立したのは天武朝としている点である(このため本書では天武以前は天皇ではなく大王と記している)。私は天皇制なる制度を発案・確立したのは藤原鎌足・不比等父子だと考えているので、この点は賛同できる(天智が初代と言う可能性もある)。
古代史ファンのレベルを低く見過ぎた徒労作。
勝ったモノと負けたモノ
正史は勝者が編む。
日本書紀もしかり。
著者は負けた蘇我氏に注目して、語られなかった真実を繙く。
本書の筋立ては、
1,蘇我氏はどこからきたのか
2.何をしたか
3,どのように滅ぼされたか
大まかにいえる。
また、あとがきに自説では、うまく説明しきれていない、蘇我蝦夷のアンビバレントな日本書紀の記述についても書く。
好感が持てる。
最新の研究が示す蘇我氏の興亡
どんな資料であれ、そこにどんな事実を、またどのように記述するかは完全に客観的中立であることはありえず、なんらかの政治的立場からは完全に自由ではありえない。日本最古の正史である日本書記とて例外ではない。
そこに描かれた蘇我氏についての様々な物語はよく知られ、常識とされるものも少なくない。ここに遠山氏は、綿密な史料批判から、不当に貶められた蘇我氏の実像を明らかにし、「冤罪」を晴らす。歴史家の矜持が感じられる一冊だ。
百済渡来人説、物部氏との抗争、崇峻天皇や厩戸王子と関係など、よく知られているものもについても歴史的真相に迫り、古代史研究の最先端を示してくれる。
口調は簡潔で、明瞭な論旨の読みやすい一冊である。
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